Monday, June 29, 2020 10:24 AM

車8社の国内生産6割減 5月、過去最大落ち込み

 自動車の国内大手8社が29日に発表した5月の国内生産台数は、前年同月比61.8%減の28万7502台だった。新型コロナウイルス感染症の影響による需要減などで、工場停止や生産調整が相次いだことが響き、減少率は4月の46.7%から大きく拡大。東日本大震災直後の2011年4月の60.1%を上回り、比較できる1967年以降で過去最大となった。6月に入って各社の工場の稼働率は改善しつつあるが、世界的にコロナの感染拡大が続いており、需要が以前の水準に戻るには時間を要しそうだ。

 海外生産台数は、8社合計で61.7%減の62万9256台だった。中国の需要回復を受け、4月の67.9%減からやや改善した。国内と海外を合わせた世界生産台数は61.8%減の91万6758台となり、4月の60.9%減を上回る減少となった。

 トヨタ自動車の世界生産は54.4%減の36万5909台と5カ月連続で前年水準を下回った。減少率はデータがある2004年以降で最大となった。(共同)