Tuesday, June 30, 2020 11:07 AM

英GDP40年ぶり落ち込み 1〜3月期、2.2%減

 【ロンドン共同】英統計局が30日発表した2020年1〜3月期の実質国内総生産(GDP、季節調整済み)改定値は前期比2.2%減となった。速報値から0.2ポイント下方修正。1979年7〜9月期以来、40年半ぶりの落ち込みとなった。

 新型コロナウイルス感染症の拡大防止策として外出制限や店舗の営業規制が導入され、経済活動が著しく停滞。4月は前月比で約20%の減少となっており、20年4〜6月期は一段の悪化が避けられない見通しだ。

 経済活動の再開も他の欧州各国に比べ遅れている。英政府は景気刺激策としてインフラ整備などに50億ポンド(約6600億円)を投じる計画を公表。ジョンソン首相は30日の演説で、大恐慌後に当時のルーズベルト大統領が積極的な公共投資などを行ったニューディール政策を引き合いに出し「GDPの大幅減を目の当たりにしており、早急に取り組まなければならない」と強調した。