Monday, July 06, 2020 10:12 AM

「街の本屋」の救世主か 米新興サイトが注目

 【ニューヨーク共同】米国の小さな出版社の経営者が今年1月、中小書店を集めたインターネット通販サイト「ブックショップ」を立ち上げた。ネットで本を買う新たな選択肢として消費者に訴え、アマゾン・コムが圧倒的なシェアを占める市場に挑んでいる。新型コロナウイルス感染症の流行で苦境が深まる「街の本屋」の救世主となるか注目される。

 「独立した書店を支えるのが使命だ」。ブックショップ創設者のアンディー・ハンター氏は米国書店協会や取次大手イングラムと提携し、サービスの仕組みをつくった。

 中小書店が自前でネット通販をやろうとしても、アマゾンの品ぞろえや配送力には太刀打ちできない。そこでブックショップはITの知識や資金の元手のない書店でも専用ページを作成してすぐ販売を始められるようにした。注文処理や在庫管理、配送はイングラムが一手に引き受ける。地図検索で地元の書店を見つけられる機能も設けた。