Wednesday, July 08, 2020 10:22 AM

ブラジル大統領が感染 脅威を軽視、体調は良好

 【サンパウロ共同】ブラジルの右翼ボルソナロ大統領(65)は7日、首都ブラジリアで記者団に新型コロナウイルス検査の結果が陽性だったと明らかにした。一方で「熱は下がり、体調は完璧だ」と強調した。ボルソナロ氏は、新型コロナ感染症は「ただの風邪」だとして脅威を軽視し、しばしばマスクをせずに公の場に姿を見せることなどで知られている。

 ボルソナロ氏は「ウイルスの心配はしなければならないが、失業問題もそこにある。経済は回していかなければならない」と持論を繰り返した。記者団との会見ではマスクをしていたが、元気な顔を見せたいとして終盤に一時外すなど感染予防の意識も相変わらず低いようだ。当面は公邸でテレビ会議や書類の決裁などの公務に当たる。

 ボルソナロ氏によると、5日に体調が悪くなり38度の熱が出たため、6日に新型コロナの検査を受けた。抗マラリア薬のヒドロキシクロロキンを服用しているという。同薬はトランプ大統領が治療薬として推奨していたが、有効性は証明されていない。