Wednesday, July 08, 2020 10:24 AM

米、WHO脱退を正式通告 来年7月、中国寄り主張

 【ワシントン共同=田中光也】トランプ政権は、世界保健機関(WHO)から来年7月6日付で脱退すると国連に正式に通告した。政権高官が7日、明らかにした。トランプ大統領が5月下旬、新型コロナウイルスを巡る対応が中国寄りだと主張し、脱退すると宣言していた。新型コロナの世界的感染拡大の収束が見通せない中、国際社会から強い批判を浴びそうだ。

 米国は1948年にWHOに加盟。最大の資金拠出国となっており、脱退による活動への影響が懸念されている。国連は7月6日に通告を受け、脱退条件を満たしているかどうか確認作業に入ったとしている。

 WHO憲章には脱退に関する明文規定がないが、専門家によると米議会はWHO加盟の際に脱退条件を決議。①1年前の通告②WHOの当該会計年度の分担金を支払い終えることーの二つを満たせば脱退できるとの留保が付いている。