Tuesday, October 04, 2016 10:43 AM

追加利上げに「強い論拠」 リッチモンド連銀総裁

 リッチモンド連邦準備銀行のラッカー総裁は4日、ウェストバージニア州チャールストンで講演し、雇用の引き締まり、物価上昇率も連邦準備制度理事会(FRB)が目標として掲げる2%に近づいていることは「現状の低い金利を上げる強い論拠だ」と述べ、早期に追加利上げに踏み切るべきだと主張した。

 現状の失業率や物価の水準であれば、足元の0.25〜0.5%の政策金利は低すぎると指摘。歴史的にみれば「1.5%以上になっていなければならない」と述べた。

 総裁は過去の金融政策を例に出しながら「先制的な利上げは物価上昇率を安定させるために、重要な役割を果たしていると思う」と強調。現状では景気過熱を懸念する段階ではないとしても、想定外の状況となって急激な引き締めが必要になる事態は避けられると訴えた。(共同)