Friday, July 10, 2020 10:34 AM

黒川前検事長、起訴猶予 賭けマージャン、罪は認定

 新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言中に、知人の新聞記者らと賭けマージャンをしたとして辞職した東京高検の黒川弘務前検事長(63)と記者ら3人について、東京地検は10日、賭博罪の成立を認定した上で不起訴処分(起訴猶予)とした。市民団体などが黒川氏らを刑事告発していた。不起訴を不服として検察審査会に審査を申し立てる可能性がある。

 地検は「親しい者同士の娯楽の延長線上で、射幸性が高いとは言えない。いずれも一定の社会的制裁を受け、事実を認め反省している」と処分理由を説明した。期間や頻度などから常習賭博罪は成立しないと判断した。

 黒川氏は、記者のハイヤーで帰宅して代金を負担させたとする収賄容疑でも告発されていたが、嫌疑なしと結論付けた。(共同)