Tuesday, October 04, 2016 10:44 AM

補正予算案、衆院通過 与党、11日成立目指す

 衆院は4日夜の本会議で、政府が経済対策の第1弾とする2016年度第2次補正予算案を自民、公明両党と日本維新の会などの賛成多数で可決し、参院に送付した。政府、与党は5、6両日の参院予算委員会での審議を経て11日に成立させる方針だ。4日の衆院予算委で安倍晋三首相は「早期成立を図り、内需を下支えするとともに、未来への投資を大胆に行う」と強調した。自民党の大串正樹氏に対する答弁。

 民進党の小川淳也氏は、国債発行で財源を賄っていることから「アベノミクスの手詰まりは明らかだ」と批判した。補正予算案は一般会計の追加歳出が4兆1143億円に上る。低所得者に1万5000円を配る家計支援策や、農林水産物の輸出拠点整備などを盛り込んだ。財源として建設国債2兆7500億円を追加発行する。

 政府は補正予算が成立すれば、今国会の焦点である環太平洋連携協定(TPP)の承認案件の早期承認に全力を挙げる。与党は14日に衆院TPP特別委員会で審議入りする方向で調整しており、11月8日に実施される米大統領選より前の10月中の衆院通過、11月30日までの会期内の承認を目指す構えだ。(共同)