Wednesday, July 15, 2020 10:13 AM

米軍が「航行の自由」作戦 南シナ海巡り対中制裁も

 【ワシントン共同】米海軍第7艦隊(神奈川県横須賀市)は14日、ミサイル駆逐艦ラルフ・ジョンソンが南シナ海の南沙(英語名スプラトリー)諸島の周辺海域で「航行の自由」作戦を実施したと発表した。米政府高官は南シナ海への進出を強める中国に対する制裁を排除しない考えを表明した。

 ポンペオ国務長官は13日、中国による南シナ海での海洋資源権益の主張を「完全に違法だ」と非難している。第7艦隊は14日の声明で「南シナ海での違法で見境のない(海洋資源権益の)主張は、航行や飛行の自由、自由貿易に深刻な脅威をもたらしている」と指摘、今後も作戦を継続する姿勢を示した。

 スティルウェル国務次官補(東アジア・太平洋担当)は14日、シンクタンク戦略国際問題研究所(CSIS)のインターネット会合で南シナ海を巡り、中国当局者や中国企業に対する制裁の可能性を問われ「何も問題はない。その余地はある」と述べた。