Wednesday, July 15, 2020 10:15 AM

生活保護にもマイナンバー 医療受診時、厚労省が方針

 厚生労働省は15日、生活保護受給者の医療費を賄う「医療扶助」に関する検討会の初会合を開き、医療機関を受診する際にマイナンバーカードを使って本人確認などをする方針を示した。事務手続きを簡素にする狙い。早ければ来年にも関連法を改正し、2023年度からの導入を目指したい考えだ。

 生活保護受給者はほとんど健康保険に加入していない。医療費が全額公費で賄われている。現在は関係書類の申請により、自治体の福祉事務所から「医療券」の発行を受け、指定された医療機関に提出し受診する。

 政府は、来年3月からマイナンバーカードの健康保険証としての利用を可能にする準備をしている。生活保護受給者は対象に含まれていなかったため、受診時にカードを利用できるよう見直す。(共同)