Tuesday, October 04, 2016 5:47 PM

暴言連発「友好に反する」 米、比大統領に困惑

 フィリピンのドゥテルテ大統領がオバマ大統領に対し「地獄へ落ちろ」と暴言を吐いたことについて、アーネスト米大統領報道官は4日「米国とフィリピンが築いてきた友好的な関係に反している」と指摘した。

 ドゥテルテ氏は4日の演説で、同氏の強権的な麻薬犯罪対策に批判的なオバマ氏に乱暴な言葉を使ったほか、米国とは「縁を切る」と述べた。ドゥテルテ氏はこれまでも米比防衛協力強化協定の見直しなどに言及。相次ぐ反米的な言動に米側は困惑しているようだ。

 アーネスト氏は「2国間関係を抜本的に変更したいとの公式な要請は受けていない」と説明した上で、麻薬犯罪者の「超法規的な殺人」などフィリピンの人権問題に対する懸念を今後も表明していく意向を示した。(共同)