Thursday, July 23, 2020 10:03 AM

「希望の炎、輝いて」 池江選手、国立から訴え

 新型コロナウイルスの感染拡大により延期となった東京五輪は23日、開幕まで1年となった。白血病からの復帰を目指す競泳の池江璃花子選手(20)=ルネサンス=が来夏に開会式が行われるメインスタジアムの国立競技場で世界にメッセージを発信し「逆境からはい上がっていく時には、どうしても希望の力が必要。1年後の今日、この場所で希望の炎が輝いていてほしい」と訴えた。

 上下白の衣装をまとった池江選手は、聖火が入ったランタンを手にし「1年後、オリンピックやパラリンピックができる世界になっていたらどんなにすてきだろう」と思いをはせ「一日でも早く平和な日常が戻ってきてほしい」と語った。

 自身が病で東京五輪への出場を断念した経緯と、大会延期を重ね合わせ「大きな目標が目の前から突然消えてしまったことはアスリートたちにとって言葉にできないほどの喪失感だったと思う」と選手の思いを代弁。「闘病中に仲間のアスリートの頑張りに力をもらった」と振り返った。(共同)