Tuesday, July 28, 2020 10:21 AM

米総領事館職員は国外退去 中国、報復の応酬警戒

 【ワシントン、北京共同】米国務省の報道担当者は27日、中国政府の要求で同日閉鎖された四川省成都の米総領事館の外交官や家族らが全員、国外に退去するとの方針を明らかにした。27日中としており、既に中国国外に出た可能性がある。米国に帰国するとみられるが、詳しい人数は不明。

 一方、中国共産党系メディアは28日、米総領事館閉鎖について、中国側が「非常に理性的に」接収したと報じた。トランプ政権に対抗するためのやむを得ない措置だったとも強調。さらなる報復の応酬を回避したい意向をにじませた。

 成都の米総領事館は中国当局による人権侵害が指摘されるチベット自治区も管轄。米国務省は「重要な地域であり、中国内の他の拠点からの働き掛けを続けられるようにする」とし、同自治区を念頭に外交活動を継続する姿勢を強調した。