Wednesday, October 05, 2016 10:20 AM

パピー、有終の美なるか 3年ぶり頂点へ最後のPO

 大リーグで記録にも記憶にも残り、地元ボストンのファンから「ビッグ・パピー」の愛称で親しまれた強打者、レッドソックスの主砲オルティスが最後のポストシーズンに挑む。

 40歳で迎えた今季限りの引退を決めながら、127打点で自身3度目の打点王を獲得し、打率3割1分5厘。38本塁打で歴代17位となる通算541本塁打に到達した。3年ぶりのワールドシリーズ制覇を目指すチームの先頭に立つ。

 いかつい体格に、チームメートを引き連れて食事に行く豪快な“親分肌”と、繊細な面を併せ持つ。本塁打を打って生還する際に必ず行う、両人さし指を上に向けるしぐさは、天国の母親へのメッセージ。2日に本拠地で行われたセレモニーでは、同じドミニカ共和国出身の豪腕ペドロ・マルティネスらかつての仲間が駆けつけ、父親と並んで行ったスピーチでは交通事故で亡くなった母親に「心から感謝している」と語りかけ、涙が止まらなかった。(共同)