Thursday, July 30, 2020 10:27 AM

米GDP、最悪の公算 4〜6月期、コロナ直撃

 【ワシントン共同】米商務省は30日、4〜6月期の実質国内総生産(GDP、季節調整済み)速報値を発表する。新型コロナウイルス感染症の拡大が響き、四半期ベースでは比較可能な統計を取り始めた第2次世界大戦直後の1947年以降で最悪となる公算が大きい。リーマン・ショックの2008年10〜12月期の8.4%減や、1958年1〜3月期の10.0%減を大幅に下回り、2四半期連続でマイナス成長となる見通しだ。

 米国では3月から新型コロナ感染症が本格的に広がった。外出規制による店舗休業や工場の操業停止で、経済活動が停滞し失業者が急増した。

 規制が緩和され、消費や生産が戻りつつあり、7〜9月期はプラス成長に転換する見込みだ。ただ、感染者数の増加に歯止めがかかっておらず、トランプ政権が描く景気の急回復が実現するかどうかは不透明だ。