Friday, July 31, 2020 10:26 AM

「歴史に悪名」と批判展開 中国、李登輝氏死去で

 【北京共同】中国国営メディアなどは31日、死去した台湾の李登輝元総統について「祖国分裂を推進した。決して許さない」「歴史に悪名をとどめた」と相次ぎ批判した。中国は台湾との統一を目指しており、激しく対立する米高官が李氏の功績を評価したことにも神経をとがらせているもようだ。

 共産党機関紙、人民日報系の環球時報(電子版)は31日の社説で、李氏が台湾の民主化と独立を結び付けて推し進め、米国が中国を抑圧する足掛かりを与えたと反発。「静かな台湾海峡を危険で不安定な状態にかき乱した初めての『選挙で選ばれた総統』になった」と強調した。

 国営中央テレビ(電子版)は、李氏がかつて沖縄県・尖閣諸島の主権は日本にあると表明したことを取り上げ「売国」と痛烈に非難した。