Monday, August 03, 2020 10:26 AM

対米「持久戦」へ討議 中国で北戴河会議開始か

 【北戴河共同】中国河北省の海辺の避暑地、北戴河で3日までに、指導者らの保養施設周辺一帯で厳戒態勢が敷かれた。共産党指導部の新旧のメンバーらが集まり、国政の重要事項を話し合う非公式の「北戴河会議」が始まった可能性がある。対中攻勢を強める米国との「持久戦」(党指導部)を見据えた対処方針を定めることが大きな焦点になるとみられる。

 トランプ政権の対中圧力は在米中国総領事館の閉鎖や中国発の会員制交流サイト(SNS)の排除にまで及ぶ。また新型コロナウイルスの拡大に伴い中国は国際的孤立を深め、経済も減速。長期支配を目指す習近平党総書記(国家主席)にとって不利な状況が重なっており「引退幹部の間で習氏への不満が噴出している」(党関係者)との観測もある。

 3日、北戴河に入る高速道路の料金所では警察が全車両をチェック。訪れた記者を数時間拘束し、幹部の保養施設周辺に近づくことを禁じた。