Thursday, August 06, 2020 10:12 AM

CO2排出実質ゼロへ連携 知事会と小泉環境相

 二酸化炭素(CO2)の排出削減策を検討する全国知事会のプロジェクトチーム(PT)が6日、テレビ会議方式で初会合を開き、2050年までに排出量「実質ゼロ」を目指すことで一致した。会合に参加した小泉進次郎環境相とも意見交換し、連携して取り組むことを確認した。

 PTリーダーの阿部守一長野県知事は冒頭で、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う景気悪化を踏まえ「経済再生と同時に達成していくため、力を合わせて新たな道を切り開きたい」とあいさつ。小泉氏は「地方と連携して脱炭素(社会)への移行を加速させたい」と述べた。

 会合は冒頭を除き非公開。長野を含め10県の知事が参加した。会合後の取材に応じた阿部氏によると、断熱性能の高い住宅の建設促進や水素エネルギーの活用を求める意見が出たという。

 PTは会合での意見を踏まえ、来年度予算の概算要求に向けた政府への提言案をまとめるほか、各自治体の先進事例の共有も図る。(共同)