Thursday, August 06, 2020 10:13 AM

レバノン爆発死者137人 被害甚大30万人帰宅できず

 【カイロ共同】レバノンの首都ベイルートで4日に起きた大規模爆発で、ハッサン公衆衛生相は5日、死者は少なくとも137人、負傷者は5000人以上に上ると明らかにした。数十人が行方不明という。爆発と爆風の影響で首都市街地に広範囲にわたる被害が出ており、地元メディアによると、地元知事は最大30万人が帰宅できない状況だと述べた。

 エスパー米国防長官は5日、安全保障に関連するイベントで爆発について「事故だったとの見方が多勢だ」と述べた。爆発物の不適切な保管が引き起こしたとされる。トランプ大統領が爆弾攻撃の可能性に言及するなど、当初はテロも疑われていた。

 爆発があった港の倉庫にはアフリカ行き船舶から押収した硝酸アンモニウム約2750トンが6年間保管されていた。ロシア人実業家が所有する貨物船で、故障で寄港した際に押収された。税関当局は状況を把握し、危険性を何度も警告していたと報じられている。