Friday, August 07, 2020 10:34 AM

金正恩氏が洪水被害視察 物資供出、国民重視を強調

 【北京共同】北朝鮮メディアは7日、金正恩朝鮮労働党委員長が6〜7日の2日間にわたり、南西部・黄海北道銀波郡大青里で洪水被害の状況を視察したと報じた。金氏は自らの管理下にある備蓄食糧やセメントなどの物資を被災地に供出し、軍を動員して復旧に当たるよう指示した。

 国民の安全や生活を重視する姿勢を示す狙いとみられる。南西部は穀倉地帯で収穫減が懸念されている。朝鮮中央テレビは7日、視察時の写真を多数放映した。趙甬元党第1副部長が同行した。

 朝鮮中央通信によると、現地では梅雨前線による大雨が続き、堤防が決壊。住宅約730棟や田が浸水、冠水したほか、住宅179棟が倒壊した。人命被害はなく、金氏は「本当に幸いだ」と述べた。党の担当部署や人民武力省(国防省)幹部らが復旧作業の指揮に当たるよう命じた。