Friday, August 07, 2020 10:35 AM

バイデン氏、核政策で一線 中露、北朝鮮情勢厳しく

 【ワシントン共同】民主党のバイデン前副大統領(77)が6日、大統領選に向け「核兵器なき世界」を目指す考えを表明、核政策で共和党のトランプ大統領(74)と一線を画す姿勢を鮮明にした。国際協調を通して核軍縮・不拡散に取り組む意思を示したが、ロシア、中国との核開発競争の激化や北朝鮮の核開発、イランを含めた中東での開発疑惑など情勢は厳しさを増している。

 核なき世界は2009年に当時のオバマ大統領がチェコ・プラハでの演説で実現を目指すと宣言。その際にも核兵器が存在する限り、抑止のために核を維持し続けることに言及しており、軍縮と抑止力のバランスには配慮した。

 バイデン氏は6日の声明で、国際社会で米国が指導力を発揮する中心的な柱の一つとして「軍備管理と核不拡散に関する米国の指導力の回復」を強調した。