Friday, August 07, 2020 10:36 AM

米渡航再開、国内対策が鍵 入国制限などハードル残る

 【ワシントン共同】トランプ政権が6日、新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえ出していた全ての国外渡航の中止勧告を解除した。ただ、米国は世界最大の感染国のままで、渡航先の入国制限などのハードルが残る。本格的な渡航再開の実現には、国内の感染封じ込め対策が奏功するかが鍵となりそうだ。

 ニューヨーク・タイムズ紙によると、米国の感染者数は計約489万人に達しており、死者数も16万人に迫る。1日の新規感染者数は、7万人を超えた7月中旬に比べて減少傾向にあるものの、5日時点でも5万人超と高い水準となっている。

 日本や欧州連合(EU)は米国民の入国制限を維持。英国なども米国からの渡航者には14日間の自己隔離を求めている。ブルームバーグ通信は、多くの国が米国人の入国を禁止するか隔離を義務付けており「勧告解除の影響は限定的となる可能性がある」と伝えた。