Tuesday, August 11, 2020 10:42 AM

台湾の防疫「世界の模範」 米長官、WHO参加後押し

 【台北共同】台湾の呉外交部長(外相)は11日、台北市で訪台中のアザー米厚生長官と会談した。アザー氏は冒頭のあいさつで「台湾の防疫措置は世界の模範だ」と述べ、台湾が世界保健機関(WHO)総会に2017年から中国の反対で参加できていない現状を批判した。

 アザー氏は台湾の新型コロナウイルス感染対策を称賛し、「国際会議の場で台湾の経験と世界一流の専門知識を共有できるようにすべきだ」と強調した。呉氏は防疫を巡って中国の圧力にさらされてきたとして「中国は台湾を『もう一つの香港』にしようとしている」と危機感を示した。

 アザー氏は11日午後、台湾大学公共衛生学院で講演し、新型コロナの世界規模の感染拡大について「ウイルスの発生源である中国は(初期に)世界に警告を発しなかった。その結果がもたらした悪影響は今も深刻化している」と述べ、中国を厳しく非難した。