Wednesday, August 12, 2020 10:39 AM

白人多いNHLでも膝つき 選手が差別撤廃訴える

 ミネソタ州の白人警官による黒人男性暴行死事件に端を発した抗議活動は北米プロアイスホッケーNHLにも大きな影響を与えている。新型コロナウイルスによる中断を挟んで再開したシーズンではワイルドのDFダンバがセレモニーに登場。AP通信によると95%以上が白人というリーグでは選手として初めて米国国歌が流れる際に膝をついて差別撤廃を訴えた。

 フィリピン系カナダ人のダンバはスピーチで「不正と闘うと約束する。ホッケー界はもっと良くなれる。みんなで始めよう」と呼び掛けた。

 プロフットボールNFLで元フォーティナイナーズ(49ers)のQBキャパニックが2016年に始めた膝つきは保守的とも言われるNHLには当時波及しなかった。昨年はナイジェリア出身のNHL経験者が若手時代に指導者から受けた差別を告白し、問題の根深さを浮き彫りにした。