Thursday, August 13, 2020 10:08 AM
観光「大惨事」住民頭抱え 感染収束も、重油追い打ち
豊かな自然から「インド洋の貴婦人」と呼ばれる島国モーリシャスが、6日起きた日本の貨物船の重油流出で主要産業の観光に壊滅的な打撃を受けている。新型コロナウイルスの流行収束に成功しつつあり、外国人観光客を呼び戻そうとしていたさなかの事故だった。地元住民は「大惨事だ」と悲嘆に暮れている。
白い砂浜、エメラルドグリーンの海、背後にそびえる険しい山々。「トム・ソーヤーの冒険」で知られる米国の作家、故マーク・トウェインは「神は最初にモーリシャスを創り、モーリシャスをまねて天国を創った」と自然の美しさを評したとされる。
「ビーチに油が流れ着き、無残な姿になってしまった。新型コロナを乗り切ったばかりなのに」。座礁現場近くにあるリゾートホテルの女性従業員ウェンディさんが12日、電話取材に沈んだ声で語った。熱帯魚の死骸が海に浮かび、砂浜がいつ元に戻るか見通せないという。(共同)
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