Friday, August 14, 2020 10:28 AM
上場企業、利益半減 需要蒸発、11業種赤字
上場企業の2020年4〜6月期決算で純利益の合計が前年同期比53.7%減の4兆6757億円に落ち込んだことが14日分かった。全33業種のうち空運や鉄鋼など11業種が赤字で、赤字額は自動車を含む輸送用機器が最大だった。新型コロナウイルス流行での外出制限などで世界的に経済活動が縮小し、需要の蒸発が打撃となった。赤字企業は約3割に当たる424社。17日発表予定の4〜6月期の国内総生産(GDP)速報値では戦後最悪のマイナス成長が見込まれ、企業業績の先行きは厳しい。
SMBC日興証券が、東証1部に上場する3月期決算企業で13日までに業績を示した1419社を集計した。全体の97.1%が公表を済ませた。
現段階の純利益合計の減少率を過去の4〜6月期の最終集計と単純に比べると、リーマン・ショック後の09年(79.7%)以来の大きさという。リーマン時よりも小幅な悪化にとどまった背景としては、テレワークの普及によるIT関連投資やインターネット通販などを利用した巣ごもり消費の拡大が影響した可能性が考えられそうだ。(共同)
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