Wednesday, August 19, 2020 10:14 AM
武田、大衆薬子会社売却へ 米ファンド、3000億円規模
武田薬品工業が、ビタミン剤「アリナミン」や風邪薬「ベンザ」シリーズなどを販売する一般用医薬品(大衆薬)子会社の武田コンシューマーヘルスケア(CHC、東京)を、投資ファンドのブラックストーンに売却する方向で最終調整に入ったことが19日、関係者への取材で分かった。
売却額は3000億円規模となる見込みで月内の合意を目指す。武田は収益性の高い医療用医薬品に経営資源を集中させ、重点領域と位置付けるがんや消化器分野などの治療薬の研究開発に注力する。
武田は昨年1月に6兆円超で欧州医薬品大手シャイアーを買収し、負債圧縮のため非中核事業の売却を進めている。大衆薬事業は武田グループ全体の売上高の数%にとどまっており、今回の売却もその一環。関係者によると、買収には大衆薬大手の大正製薬も名乗りを上げていた。(共同)
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