Wednesday, August 19, 2020 10:15 AM

中村さん殺害、主犯特定か 確保に失敗、取り逃がす

 【カブール共同】アフガニスタン東部ナンガルハル州で昨年12月、福岡市の非政府組織(NGO)「ペシャワール会」現地代表の医師中村哲さん=当時(73)=が殺害された事件について、アフガンの情報機関、国家保安局の幹部が19日までに共同通信の単独取材に応じ、主犯格とみられる男を特定したが、身柄を確保する作戦に失敗して取り逃がしたと明らかにした。

 幹部は事件当初から、ナンガルハル州で捜査を主導し、現在も捜査に携わっている。

 幹部によると、国家保安局の部隊は約1カ月半前、男を確保する作戦を実行した。だが、男は妻や子どもを盾にして逃走。妻子が激しい戦闘に巻き込まれるのを懸念した部隊は作戦の断念を余儀なくされた。