Wednesday, August 19, 2020 10:17 AM

反米映画やドラマ続々 中国、党宣伝部が指示

 【北京共同】米中関係が悪化する中、中国では映画やドラマを利用した反米宣伝が始まっている。メディア関係者によると、共産党宣伝部がこのほど各地方政府に反米・抗米の映画やドラマを放映するよう指示。米国へ対抗する世論を喚起し、国民の結束を図る狙いだ。

 ドラマや映画を通じた世論形成は宣伝を重視する共産党の“お家芸”だが、反米世論が高まり過ぎれば強硬路線以外は取りにくくなる。世論を暴走させないよう慎重なかじ取りをしているようだ。

 7月末、国営の中国中央テレビは朝鮮戦争(1950〜53年)で中国軍による米軍との戦いを描いた映画「上甘嶺」を再放送。中国メディアによると、朝鮮戦争を題材にした40回続きのテレビドラマ「鴨緑江を越えて」の撮影が8月に始まった。さらに、やはり朝鮮戦争での米軍との戦いをテーマにした映画「金剛川」が近く製作され、戦争映画を監督したことでも知られる俳優、呉京氏が主演を務める。