Wednesday, August 19, 2020 10:18 AM

民主、トランプ政権から全面転換 再選に危機感、阻止訴え

 【ワシントン共同】11月の大統領選で政権奪還を目指す民主党は、18日の党大会で事実上の公約となる党綱領を採択し、トランプ政権の政策を全面的に転換すると表明した。同党の大統領経験者らは米国の分断を招いた政権の継続に強い危機感を表明し「団結が必要だ」と訴えた。共和党のトランプ大統領の再選阻止に向け、黒人女性ハリス上院議員が19日に副大統領候補指名の受諾演説をする。

 党綱領は、トランプ氏が掲げる「米国第一」主義に終止符を打ち、外交的な孤立から脱却すると宣言。トランプ政権が新型コロナウイルスの脅威を過小評価して混乱を招いたと批判し、世界保健機関(WHO)の脱退方針を撤回し、復帰する姿勢も示した。

 「危機対応の指揮所であるはずの大統領執務室がカオス(混沌)に陥っている」。バイデン前副大統領を正式指名した18日、クリントン元大統領はオンラインで登壇し、トランプ氏が新型コロナ対応で専門家を無視し、早期にマスク着用を呼び掛けなかったなどと非難した。カーター元大統領ら歴代の民主党政権幹部も続いた。