Friday, August 21, 2020 10:54 AM

NZ国内大会、盛況で幕 最終節にコロナの影も

 ラグビーの世界最高峰リーグ、スーパーラグビー(SR)のニュージーランド勢5チームによる国内大会がこのほど、10節の日程を盛況のうちに終え閉幕した。新型コロナウイルスの感染拡大に伴うSR中断を受けて始まった臨時のリーグ戦。最終節の1試合はオークランドでの市中感染が見つかって中止になり、もう1試合も無観客で行われたが、大会を通して代表選手が華麗なプレーで盛り上げた。

 優勝はSR3連覇中のクルセーダーズ。ワールドカップ(W杯)日本大会でもプレーした代表チーム「オールブラックス」の司令塔、26歳のSOモウンガが得点ランキングトップの99点と活躍した。第5節のブルース戦ではキックオフで転がしたボールを自ら拾ってゴール前まで突進。W杯で日本代表を指導したブラウン・コーチ(ハイランダーズ)が、地元メディアに「恐らく現在SRで最も優秀な選手」と高く評価するプレーでチームをけん引した。

 大会はSRで常に上位を争う“王国”勢同士のカードが10週続き、激しさと過密日程で関係者からは「持続可能ではない」との声も上がるが、チケットは複数試合で完売。ブルースの本拠での試合は昨季の約2倍となる平均3万7000枚が売れた。ニュージーランド・ラグビー協会は興行面での成功から、来年は大会の拡大を目指すと発表した。(共同)