Friday, August 21, 2020 10:58 AM

トランプ政権打倒へ決意 バイデン氏、国民融和訴え

 【ウィルミントン、ワシントン共同=仲井大祐、田中光也】民主党大会は20日、11月の大統領選の党候補に指名されたジョー・バイデン前副大統領(77)が受諾演説し、共和党のドナルド・トランプ大統領(74)打倒へ決意を表明した。社会の分断や人種対立が進んだ現政権下の米国は「暗黒の時」だと断罪。自身は分断解消を図り、国民融和に取り組むと訴えた。オンラインで4日間実施した党大会を締めくくった。

 バイデン氏は地元デラウェア州ウィルミントンからの中継で「米国の在り方、民主主義、科学、全てを懸けた選挙だ」と表明。「党派で争う時ではない」として結束の必要性を強調した。トランプ氏の新型コロナウイルス対応を「国民を守るのに失敗した」と非難し「大統領就任初日から、国家戦略を実行する」と対策強化を約束した。

 共和党は24日からの党大会でトランプ氏を党候補に正式指名。トランプ氏は27日にホワイトハウスで演説する考え。9月上旬から選挙は終盤戦に突入する。バイデン氏は副大統領候補の黒人女性カマラ・ハリス上院議員(55)と共に、トランプ氏に対し勢いを維持したい考え。