Monday, August 24, 2020 10:20 AM

イベント5000人の制限延長 コロナ分科会、9月末まで

 政府は24日、有識者らによる新型コロナウイルス感染症対策分科会を開き、プロスポーツやイベントの5000人の人数上限について、8月末までとしていた期限を9月末まで延長することを決めた。感染状況は一部地域で中高年の感染増により重症者が増加傾向にあり、感染拡大が再発するリスクがあると評価。スーパーコンピューター「富岳」を使った感染防止策の効果分析も示した。

 分科会後に記者会見した西村康稔経済再生担当相は、感染者数の減少傾向が確認できれば、制限緩和を9月末から前倒しする可能性もあるとも説明した。ただ当面は5000人の上限が続くことで、プロ野球、Jリーグなどのスポーツ界やコンサートなど大規模なイベントの集客面にさらに影響が出る可能性がある。全国から人が集まる各地の祭りも再開時期が見えない状況が続きそうだ。

 制限延長の理由について西村氏は、新規感染者が減っているとは断定できず、医療機関の負荷が高い状況も続いていることを挙げた。分科会は今月21日の会合で、緊急事態宣言の解除後の感染再拡大は7月下旬にピークに達していた可能性があると指摘。一方で、お盆の期間の影響が今後、新規感染者数の増加として本格的に表れてくる恐れもあると分析していた。(共同)