Thursday, October 06, 2016 9:58 AM

米動画広告、第三者検証を 視聴の過大算出で不信感

 交流サイト大手のフェイスブックが9月、サイト上に載せている動画広告の視聴時間を誤って過大に算出していたと明らかにし、広告主の間でインターネット広告への不信感が広がっている。広告料に見合う効果を得られているかが不透明で、第三者による検証を求める声が出ている。

 フェイスブックは動画広告の平均視聴時間について「総視聴時間を、動画を再生した人数」で割ったものと定義している。しかし、実際には「総視聴時間を、動画を3秒以上見た人数」で割って算出していた。3秒未満の人を計算に入れなかった結果、平均視聴時間が過大になった。広告主は、自らの広告が実態以上に長く視聴されていたと信じ込まされていたことになる。

 「深くおわびする」。フェイスブック幹部は謝罪し誤りを修正した。広告主が支払う料金に影響は出ていないとしているが、どの程度過大に算出していたかを明らかにしていない。米メディアの間では60〜80%の過大算出になっていた可能性があるとの見方がある。(共同)