Thursday, August 27, 2020 10:23 AM

厳格対策に不安の声も コロナ禍でツール開幕へ

 世界最高峰の自転車ロードレース「ツール・ド・フランス」が29日、新型コロナウイルスの影響で約2カ月遅れで開幕する。約3週間にわたる大会について主催者は、選手に陽性者が出てもレース全体を中止することはないとする一方、チームから2人の陽性確認または感染が強く疑われる発症者が出た場合はそのチームを除外するとの対策を発表。選手らからは「厳しすぎる」「レースを最後まで続けられるのか」といった不安の声も上がっている。

 欧州メディアによると、主催者が今週になって各チームに感染対策の具体的な内容を伝えた。8月から国際レースを再開させている国際自転車連合(UCI)は、感染対策にあたり、選手、スタッフ30人以下で構成されるチーム単位で管理することを原則としている。

 今回の規定だと、チームバス運転手やメカニックに陽性者が出ただけで、健康面に問題のない選手がレース離脱を強いられる。あるフランスチームのコーチは「陽性者を隔離すれば済む話。でないと、多くのチームがゴールにたどり着けない」と不満を口にした。(共同)