Thursday, August 27, 2020 10:27 AM

FBとアップル対立深まる 個人情報利用の広告巡り

 【ニューヨーク共同】巨大ITのフェイスブック(FB)とアップルが、個人情報を利用する事業モデルを巡って、対立が深まっている。アップルはプライバシー強化の一環で、個人の関心に狙いを絞ったターゲティング広告の配信を制限できる機能をアップル端末の基本ソフト(OS)最新版に搭載する。これに対し、FBは26日、アプリ業者らの収益に悪影響を与えると反発した。OSは近く無料配布される。

 アップルはターゲティング広告で使用される利用者データの追跡について、アプリごとに利用者に許可を得る手続きを導入。「重要なのは透明性とコントロールだ」(同社)と強調する。多くの利用者は許可しないとみられている。

 FBが影響を懸念するのは、FBの持つデータなどを活用してグループ以外の提携アプリに広告を配信する「オーディエンスネットワーク」と呼ぶサービス。広告の配信先を絞り込めないと、個人と関連性が低い広告が表示されやすくなる。