Tuesday, September 01, 2020 10:51 AM

イラン核合意維持を確認へ ウィーンで合同委員会

 【ウィーン共同】イラン核合意の当事国による次官級の合同委員会が1日、ウィーンで開かれた。米国の一方的離脱とイランによる逸脱行為で、核合意は危機的状況が続くが、核査察を巡る国際原子力機関(IAEA)とイランの対立は緩和に向かっており、各国は改めて合意維持を確認する方針だ。

 米国は8月、合意によって解除された対イラン国連制裁の全面復活手続き開始を、国連安全保障理事会に通知。だが核合意当事国の英仏独、ロシア、中国は、合意を離脱した米国に手続きの権限はないと指摘し、合意維持の姿勢を明確にした。

 一方イランは、受け入れを拒んでいた国内2カ所への核査察に応じることで8月下旬にIAEAと合意。査察拒否を続ければ合意崩壊の懸念が高まっていたが、危機的局面を抜け出した。