Friday, September 04, 2020 10:45 AM

大統領選で郵便投票開始へ トランプ氏反発、混乱も

 【ワシントン共同】ノースカロライナ州で4日、11月の大統領選に向けた郵便投票用紙の発送が全米に先駆けて始まる。新型コロナウイルス感染拡大を受け利用者が大幅に増える見込み。大統領選の投票が一部で近く始まることになるが、自身に不利とみるトランプ大統領は「二重投票」にも言及し、混乱への懸念を植え付けようと躍起になっている。

 米メディアによると、郵便投票は全50州と首都ワシントンで認められており、用紙の発送が順次始まる。首都とカリフォルニアなど9州は選管が全有権者に郵便投票用紙を発送。ノースカロライナなど35州では、新型コロナなどを理由に申請すれば投票用紙を受け取れる仕組み。

 ノースカロライナ州は激戦州の一つで2016年前回選挙の投票総数は約470万票。今回は2日までに、61万8000人以上が郵便投票を申し込んだ。申請期限は10月27日でさらに増えるとみられる。11月3日の投票日までの消印で11月6日までに選管に届いた分が有効。投票日当日までの到着分は即日開票するが、その後に届く分が多ければ、勝敗判明が遅れる可能性もある。