Thursday, October 06, 2016 5:41 PM

米税務当局装う詐欺 インド、被害3650万ドル

 インドの警察当局は7日までに、米税務当局のコールセンターを装って多数の米市民から金をだまし取っていたとして、インド西部ムンバイ近郊にあった偽のコールセンターの運営に関与していた容疑者約70人を逮捕した。被害総額は約3650万ドル(約38億円)に及ぶ可能性がある。ロイター通信などが伝えた。

 警察などによると、「税金の支払いに問題がある」と税務当局を装ったメールが米市民に送られた。折り返し電話した被害者にコールセンターの職員がギフトカードの番号などを聞き出して、金に換えていた。電話では、インド式の英語の発音を米国式に矯正していたという。

 職員は詐欺のための台本に従って会話し、首謀者らから月1万〜7万ルピーの(約1万6000〜約11万円)の報酬を受け取っていた。首謀者らは西部グジャラート州に逃亡し、当局が行方を追っている。(共同)