Tuesday, September 08, 2020 10:36 AM

線審置かずビデオ判定 コロナ対策、選手から好評

 ニューヨークで開催中のテニスの全米オープンでは新型コロナウイルス対策として、センターコートなど主要な二つを除く大半のコートでアウトやインを判定する線審を置かず、ビデオ判定で打球を判断している。大会は大きなトラブルなく、1週目を終えた。

 四大大会の試合は一般的に主審1人と線審9人で裁き、線審は1時間ごとに交代する。全米はコロナ禍で開催される初めての四大大会で、本来は判定に異議を唱える「チャレンジ制度」で利用されるシステム「ホークアイ」をフル活用。1コートにつき多数のカメラで解析するホークアイで判定し、ラインを外れた球に「アウト」の音声が響く。際どい判定ではコート脇のスクリーンに着地点のイメージ画像が映し出される。

 選手からはおおむね好評だ。内山靖崇(積水化学)は「入ったと思ってもアウトと言われると、納得せざるを得ない」と言い、青山修子(近藤乳業)も「やりにくさは感じない」と話す。(共同)