Wednesday, September 09, 2020 10:15 AM

G7外相「最も強く非難」 反体制派襲撃、共同声明

 【ワシントン共同=池田快】先進7カ国(G7)の外相は8日、ロシア反体制派ナワリヌイ氏が猛毒の神経剤ノビチョク系の物質で襲われたとのドイツ政府の発表を受け「最も強い言葉で非難する」との共同声明を発表した。ロシア政府に対し、誰が襲撃に関与したのか早急に明らかにするよう求めた。ロシア側は襲撃への関与を否定、反発しており、G7とロシアの溝は一層拡大する可能性が高い。

 声明はG7外相と欧州連合(EU)外交安全保障上級代表の連名で、ロシアに説明責任を果たすよう強く求める内容。ロシア側はこれまでも「わが国と事件を結び付ける試みは、ばかげている」(ペスコフ大統領報道官)と反発している。

 声明によると、ドイツ政府はG7各国に「ナワリヌイ氏がノビチョク系の物質による襲撃の被害者だと断定した」と説明。G7として「化学兵器の使用は、いかなる状況下でも容認できず、国際規範に反している」と強調した。