Thursday, October 06, 2016 5:42 PM

紛争、貧困犠牲者に奉仕 グテレス次期国連総長

 国連の第9代事務総長に近く任命される元ポルトガル首相のグテレス前国連難民高等弁務官は6日、リスボンで演説し「紛争やテロ、人権侵害、貧困の犠牲者に奉仕するために必要となる謙虚さを感じている」と述べ、国連トップとして弱者救済に全力で取り組む考えを表明した。

 国連安全保障理事会はグテレス氏を事務総長候補として国連総会に勧告する決議を満場一致で採択。グテレス氏は「安保理の迅速な意思決定に感動した」とした上で「問題解決に当たる安保理の結束を象徴するものであってほしい」と期待を示した。

 潘基文事務総長は同日、訪問先のローマで記者団に「グテレス氏は(難民高等弁務官として)難民らに深い思いやりを示し、彼らの助けになろうと日夜働いていた。すばらしい人選だ」と歓迎した。(共同)