Monday, September 14, 2020 10:26 AM

OPEC、需要過半満たす 創設60年で事務局長展望

 【ロンドン共同】石油輸出国機構(OPEC)は14日、創設60年を迎えた。バーキンド事務局長は同日までに共同通信の書面インタビューに応じ、OPEC加盟国の生産量が長期的には石油需要の過半を満たすとの見方を示した。新型原油シェールオイルの増産で米国が存在感を高める中、OPECの市場への影響力が落ちているとの指摘に反論した形だ。

 OPECはロシアなど非加盟国と共に減産を手掛け、新型コロナウイルス感染症流行に伴う需要減少に対応し、原油安に一定の歯止めをかけた。ただ、再生可能エネルギーの普及などOPECを取り巻く環境は変化しているのも実情だ。

 バーキンド氏は「2040年までに、OPECの市場シェアは約40%となり、現在をやや上回る」とも指摘した。