Friday, October 07, 2016 10:07 AM

G20、不正資金へ包囲網 脱税対策強化で一致

 日米欧に新興国を加えた20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議は6日夜(日本時間7日午前)、脱税やマネーロンダリング(資金洗浄)の温床となっているペーパー会社の透明化に向け、各国が情報共有を強化することで一致した。ペーパー会社を裏で操る人物を特定し、テロ資金や汚職に関わる不正な資金への包囲網を狭める。ただ具体策はこれからで、課題も多い。

 タックスヘイブン(租税回避地)の実態を暴いた「パナマ文書」問題で富裕層や企業に批判が集まっており、G20は国際的なルール作りをさらに加速させる。

 今回の会議では、資金洗浄などを根絶する取り組みに関して、テロ資金対策を担う国際組織、金融活動作業部会(FATF)などから対応策の提案を受けた。中心となったのはペーパー会社の本当の持ち主の解明だ。(共同)