Tuesday, September 15, 2020 10:35 AM

コロナ、イラン核が主議題 22日から国連総会一般討論

 【ニューヨーク共同】国連創設75年を迎えた国連総会(193カ国)は15日、1年間の新会期に入った。加盟国の元首らが演説する一般討論は22〜29日の日程。例年ならニューヨークの国連本部に集結する各国首脳の大半は、新型コロナウイルス対策のため事前収録の演説を放映する。トランプ大統領は議場を訪れて対イラン強硬策を誇示したい考えで、イラン核問題は感染対策と並ぶ主要議題となりそうだ。

 新首相として国際デビューする見通しの菅義偉氏は25日に演説予定。新型コロナ対策で日本の貢献をどのように打ち出すかが焦点だ。7年連続で一般討論に参加した安倍晋三首相から代替わりし、どれだけ独自色を出せるかも注目される。

 米国は8月、国連安全保障理事会に対イラン制裁の全面復活(スナップバック)を申し立てた。国際社会の大半は手続きを無効と見なすが、11月に大統領選を控えるトランプ氏は国連総会の場で「スナップバックは既に発効した」と言い張り、国内の支持者にアピールしたい考えだ。