Tuesday, September 15, 2020 10:35 AM

北朝鮮報復に「核80発」も トランプ政権が選択肢

 【ワシントン共同】著名記者ボブ・ウッドワード氏は15日出版の新著で、北朝鮮による軍事侵攻を想定した米韓両軍の「作戦計画5027」に、報復として核兵器80発の使用も含まれていると指摘した。同計画は2017年に北朝鮮との軍事的緊張が高まった際、トランプ政権の選択肢の一つだったという。情報源や80発をどう使うのかには触れていない。

 ウッドワード氏の新著「レイジ(怒り)」によると、マティス国防長官(当時)はトランプ大統領が北朝鮮に対して先制攻撃を行うことはないと考えていたものの、北朝鮮との戦争を念頭にさまざまな計画が用意されていた。北朝鮮指導部を攻撃する「作戦計画5015」も更新されていたという。

 マティス氏は、北朝鮮のミサイル発射に対処する機密会合にすぐ駆け付けられるよう、運動着姿で就寝していた。自宅の寝室や浴室などには、会合の招集を知らせるアラームや警告灯が設置されていたとしている。