Friday, October 07, 2016 10:07 AM

輸入米、調整金禁止 業者の4割で授受

 農林水産省は7日、輸入米の売買入札で「調整金」と呼ばれるリベートを使った業者間の取引を禁止する方針を示した。契約書に明記させ、違反した場合は入札資格の停止や取り消しを行う。不透明な取引があった入札を適正に実施する狙いだ。

 輸入米入札の実態調査の結果、商社や卸業者の4割超で金銭のやりとりが確認されたが、国産米の価格はこの問題とは関係なく、あくまで国産米の需給に応じて変動していると分析した。不透明な取引が「国産米の需給や価格に影響を与えていることを示す事実は確認できなかった」とした。

 山本有二農相は7日の閣議後の記者会見で「農業関係者の不信感を払拭するため丁寧な説明に努めていく」と述べたが、野党の反発は必至で、環太平洋連携協定(TPP)の承認に向けた国会審議は曲折も予想される。(共同)