Friday, September 18, 2020 10:26 AM

航空各社、遊覧飛行広がる コロナで減便、メンテ兼ね

 新型コロナウイルスの影響による大規模減便が長引く中、航空会社で余剰機材を生かした遊覧飛行の取り組みが広がっている。乗客がゼロの場合でも機材の性能維持のため一定期間ごとに飛行させなければならないケースもあり、少しでも収益につなげたい考えだ。

 日本航空は成田発着で26日、日の入りや夜景を眺める約3時間半の飛行を計画する。ハワイなど中長距離路線向けの機材を使い、北海道・襟裳岬か四国付近で折り返す2ルートを想定、当日の天候でどちらかを決める。同社で遊休機材を活用した遊覧飛行は初めてといい、担当者は「少しでも旅行気分を味わってもらいたい」と話す。

 同社は運航品質維持のため、一定期間ごとに「テスト飛行」をする社内規定を設けている。コロナの影響で運航は国内線でも6割強にとどまり、全ての機材を営業中の路線に組み込み、飛行実績を作るのは難しくなっていた。今後も同様の遊覧飛行を検討するという。(共同)