Wednesday, September 23, 2020 10:17 AM

全世界から入国再開へ 政府、来月初めにも

 政府は来月初めにも、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う水際対策を大幅に緩和し、全世界からの入国を条件付きで再開する方向で調整に入った。3カ月以上の中長期の滞在者が主な対象で、観光客は除く。入国枠は1日1000人程度とする方向だ。受け入れ拡大に向け、新千歳、中部、福岡の各空港で検査態勢の強化を図る。政府関係者が23日、明らかにした。

 加藤勝信官房長官は23日の記者会見で「国際的な往来の再開は大変に重要だ。真剣に検討している」と表明。これまでの対応について「感染防止と両立する形で運用できている」と語った。

 政府はこれまで159カ国・地域を入国拒否の対象としてきた。一方でビジネス関係者の出入国緩和を優先し、ベトナム、タイなどと個別に協議。一部で往来が再開している。学費などを政府が支給する国費留学生の受け入れも、8月から始めていた。(共同)