Wednesday, September 23, 2020 10:17 AM

NY市警警官を拘束 中国のスパイ容疑

 【ニューヨーク共同】米司法当局は22日までに、米国在住のチベット人に関する情報を在ニューヨーク中国総領事館員に提供していたとして、ニューヨーク市警の警察官をスパイ行為などの容疑で拘束した。米メディアが伝えた。

 拘束されたのは自らも中国チベット自治区出身のチベット族であるバイマダジェ・アンワン容疑者(33)。ニューヨーク市クイーンズの警察署に勤務しながら、市内のチベット人社会や市警の情報を総領事館員に提供するなどしていた。

 アンワン容疑者は、文化交流ビザで訪米した後、中国に帰れば拷問を受ける可能性があるなどとして亡命を申請。市民権を取得し、海兵隊などで勤務した後、2016年から市警に勤務していた。「模範警官賞」を得たこともあった。